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日本韓国 慰安婦問題 妥結? ショックを隠せない梅戸氏 [政治]

BAR MAAGにも衝撃的なニュースが飛び込んできた。
「安部政権が、慰安婦問題を韓国との間で妥結した。
『最終かつ不可逆』...日本が10億円を拠出・軍の関与を認め「責任痛感、おわびと反省」
ということだが、韓国人は勢いずくことだろう。

久しぶりにBAR MAAGを訪れた梅戸氏は、なんとも無念そうにビールを飲んでいた。
彼は、アメリカ生活も20年近くになる古参の滞在者だが、韓国人の反日ぶりにとことん嫌気がさしていると公言してはばからない。

彼は、第一回ワールドベースボールクラッシックの日本対韓国戦で、接戦の末日本が惜敗した試合を観戦して以来、すっかり韓国嫌いになってしまったのだ。
試合会場は、反日の横断幕がかかげられ、試合中にトイレなどに行って戻ってこようとすると、ことさら敵視して席をどいてくれることもなく、試合終了後の親の仇敵をたたきづぶしてやったかのような雰囲気に、怖さすら感じてしまったのだ。
野球観戦していた観客は、アメリカに住む普通の韓国人である。
「反日無罪」


フリーウェー10号線をロサンゼルスから東進していくと、ウエストコビナを少しすぎたあたりに、「独島は韓国領」という、巨大な看板が設置されている。
そのことについて抗議すると、よってたかって韓国人によって逆切れされ、今も看板はそのままだったりする。

「マスター、俺は情けないよ。従軍慰安婦なんてのは実際にはなかったというじゃないか。そんななかったもののために日本の首相は謝っちゃおうというんだよ・・・」

おーぎマスターも、今日ばかりは気持ちが沈みがちのようだ。
「まあ、まったくそのとおりだと思うけど、韓国人もまた今回の妥結にはがっかりしているというじゃない?」
シェーカーを振る手のリズム感が冴えない。
「だとしたら、余計に問題だ。韓国世論を抑えきれない政府は、必ずまた約束を反故にしてくるに決まっているのだから」
あくまで悲痛な梅戸氏。


こうした日韓での政治問題が発生すると、例えば特に政治に関心もない日本人でさえ、おいしい韓国料理屋や、コリアンサウナに行くことを怯んでしまう。
野球観戦に女性ひとりで見に行っていた日本人が、韓国人に囲まれて、かなり悪口を言われ、相当の身の危険を感じたということだ。

また、韓国人の側からしても、第一回ワールドベースボールクラッシックで日本が優勝すると、日系スーパー内にある韓国料理屋が閑散としてしまい、倒産してしまう、といったことも発生した。
日系スーパーには、韓国人も欲しがる日本の商品がたくさんあるのだが、2,3ヶ月はこうした嗜好品は我慢しなくてはいけなくなるようだ。

「私はもうどっちでもいいけど、日本人にとって治安が悪くなるのは嫌だわ」
これはしのさんのセリフだか、これが多くの在米日本人の偽らざる本音ではないかと思われる。
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バーマーグの夜 西海岸編 3

ロサンゼルスの南、オレンジカウンティーの一角に、人知れず営業している『BAR Maag」。
マスター・おーぎ氏が経営している日本人の隠れ家的BARである。
BGMは、ジャズかブラックミュージック。

店内はダーク調の天然木や大判の石材をうまく組み合わせた、シックなつくりとなっている。
カウンターが10席くらい。
そして、小さなテーブル席が少し置いてあるという、まさに隠れ家というにぴったりの店だ。

この彼の趣味は、以前いたという東南アジアの店でもなんら変わることがなかった。
そして、東南アジアのときには日本人マスターが仕切っているBARというのはほかに無かったことから、かなりの繁盛をみせていたものだ。
しかし、ここロサンゼルスエリアでは、日本人が多数住むトーランスやガーデナーを中心に日本人経営のBARが何店か存在している。
そこに店を出せば、すぐにでも集客は見込めただろうに、もともと群れることや人と比較されて生きることが苦手なおーぎ氏は、たいして流行りもしないだろうオレンジ村の片隅に店を開けたというわけだ。

新しくアシスタントになったしのさんは、とても楽しそうにお客さんと話をしている。
既婚者とはとうてい思えない、しのさんのかわいらしい雰囲気に、マスターもようやく昔からの慣れ親しんだ雰囲気が戻ってきたような感覚を思い出し始めてきたかのようだった。

バーマーグの夜 西海岸編 2 [海外]

「マスターは、以前どこに住んでいたんだっけ?」
トリマーの勉強をしているますみさんが、大好きな白のスパークリングワインを飲みながら質問している。
西海岸でも他の地域に漏れず、犬を飼っている人も多い。
そして、犬のトリミングを日本の数分の1の値段で専門に教えてくれるスクールがいくつかあるらしい。
TORRANCEにあるスクールが早く終わったので、友人と来ていたのである。

「東南アジアのちょっとした大きな街にね。10年近くいたかな・・・」
彼がそう話した瞬間、ちょっと遠いところを仰いだようにみえた。
「やっぱり、バーテンダーをしていたんだよね?」
彼女は少し憂いな表情をみせたマスターに興味を持ったようで、話をふってくる。
「アア、まあ、そんなところですよ・・・」

以前はもっとおしゃべりだったマスターが、最近はすっかりと言葉が少なくなってきてしまったようだった。

以前の店では、彼の相棒とでも言うべきアシスタントの美人ウエイトレスや、昔なじみの常連客に少しいじられながら、しかし、楽しげに会話に加わっていたマスターだったが、ここではなかなかそういう機会に恵まれないらしい。

オーギマスターが以前からアシスタントを探している、という話を聞いていて、トリマー勉強生のますみさんが、友人を紹介したいと言って来たのだ。
「マスター、彼女はしのさん。去年だんなと別れて、それで仕事を探しているんだって」
「はじめまして、しのと言います」
マスターに驚きの表情が一瞬浮かんだように見えた。
あのドバァイに旅立った彼女に、あまりにも声が似ていたからだ。
そういえば雰囲気も似ている。
「もしよかったら、ここで働けたらと思って、ますみさんに連れてきてもらったんです。」
「ここの仕事は、お客さんといろいろとおしゃべりをしてもらうわけだけど、そのあたりは大丈夫ですか?」
「私、人と話すの大好きなんです! 好奇心旺盛で!!」

アメリカに住んで7年目、沖縄で米国人のだんなに見初められて結婚。ところが、だんなの勤務先がウィスコンシン州で英語があまり得意ではない彼女は家に引きこもりとなってしまったのだそうだ。
なんとかだんなと楽しくしようと頑張ったものの、だんなは仕事が忙しく、やっぱりつらくてつらくて毎日泣いて過ごしていたのだという。
国際結婚の現実がこれほどのものだったとは、でもうちが特別なのかもしれない、と散々悩んだものの、相談する友人も近くにはいないし、ついに離婚することになってしまったということだった。

もともと誰かと話していないと寂しくて仕方が無い彼女にとって、ゆっくりとお客さんと話ができるというのは願っても無い職場なのだ。
しかし、そんな事情があるにしても、まだ日本に帰らないのは何故なのだろう?
しのさんはこの質問には、ちょっと、いたずらっぽい顔をして答えてはくれなかった。
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バーマーグの夜 西海岸編 [海外]

BAR MAAG in ORANGE村

アメリカ西海岸、ロサンゼルスより南東に移動すること小一時間のところに位置する、オレンジカウンティー。
ディズニーランドはもちろんのこと、全米屈指のマリーンリゾートニューポートビーチや、西海岸最大のブランドショッピングモールであるサウスコーストプラザをも擁する一大アミューズメントエリアである。
ただ、そのイメージとは裏腹に、大都会という雰囲気はまったくなく、多くは平屋、又は2階建ての家が立ち並ぶ、のどかな住宅街でもある。

さらにオレンジカウンティーは、モザイク都市ロサンゼルスに隣接する、全米屈指のモザイク都市でもある。
全米最大のベトナム人町「リトル・サイゴン」。その北隣にはこのエリアで2番目の広さを誇る「コリア・タウン」が存在し、これらの町の東側にはサンタ・アナの広大な「ラティーノ人街」が展開されている。
これら、リトル・サイゴンやサンタ・アナのエリアはまさに「村」と呼ぶにふさわしいような独特のコミュニティーを形作っており、オレンジカウンティーの大きな特徴となっている。


ここに、一人の一見「いけ面」だが風采があがらない感じの日本人男性が住んでいる。
まだ、ここに住み始めて数年しかたっていないようだ。
その孤高とでも言うような、そう「次元大輔」を思わせるような、ルパンでもいたら「お前ったら、実際クラッシックだよ!」と言う有名なセリフを言われそうな雰囲気に、ここに住み始めてから拍車がかかっているかのようだ。

今日も、彼の愛用の仕事道具であり、数々のドラマの立会人でもあったそのよく使い込まれた「シェーカー」を振りながら、オレンジ村の彼の切り盛りしている店に馴染みの客が顔を出している。

「オーギ マスター」
本名は定かではないが、彼自身も多くの出会いや別れを経験してきたようで、不思議なことにこの地でもお客さんから同じように呼ばれている。

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